〇〇荘で目を覚ます


夜中に目が覚めると、そこには古く汚い天井が見えた。

所々穴も空いていて、ネズミが駆け回る音がとても耳障りだ。

薄っぺらな敷布団のせいで背中も痛い。

カップラーメンのゴミも散乱している。

部屋の広さは4畳ほどで、私以外誰もいない。

「何だこの汚い部屋は??」

私の住まいは築15年程の2LDKのブランド分譲マンションだったはずだ。

マットレスはシモンズ製で部屋の広さは、これより倍程度はある。

横には妻と愛娘がいたはず。。。

だが、これは半年前の日常だった事にすぐに気が付く。

「あぁそうか、私は不動産の売買で失敗したんだった。。」

今の現実を受け入れられないのか、夜中に目が覚めるといつもこうだ。

50歳を目前にした私は、自分と同じ年齢の風呂なしトイレ別のアパートに「独り」で生活しで就職活動中だ。

家賃は想像通りだ。

元々は、東京の赤羽にある2LDKのブランド分譲マンションに妻と娘と3人で生活していた。

仕事は、鋼材を扱う財閥系の中堅商社の課長職で都内に勤務し、北海道・東北を担当するエリアマネージャーをしていた。

そんな私がなぜこんな所に「独り」でいるのか?

一言で言えば

私は不動産の売買で失敗して妻に愛想をつかされて離婚した。

ということだ。

自己紹介 – プチエリートだった私

事の経緯を話す前に、私の自己紹介をした方がいいだろう。

私は、埼玉県の小江戸と呼ばれる政令指定都市の公立高校を卒業した。

進学校だったので、95%以上の生徒が大学に進学した。

だから私も、一応は有名と呼ばれる都内の私立大学に進学する事にした。

学部は文学部だった。

文学部に進んだ理由としては、中学生の頃から司馬遼太郎、武者小路実篤といった文豪に憧れていたからだ。

理数系が苦手だったという理由もある。

大学卒業後は、鋼材を扱う財閥系の専門商社に就職出来た。

仕事に興味があった訳ではなかったが、財閥系の会社だったので待遇が良さそうだなと思って決めた会社だった。

部署は営業だったが、世間のイメージしたそれとは違って、ガツガツした営業スタイルではなかった。

30歳で主任に昇進し、社内の経理課に配属されていた3歳年下の女性と結婚した。

それと同時に、ローンを組んで2LDKのブランド中古マンションを購入した。


中古ブランドマンションを購入した理由は、新築ブランドマンションには手が出なかったからだ。

子宝にはなかなか恵まれなかったが、私が37歳の時に妻が妊娠し、心の底から喜んだ。

そして、1年後に待望の可愛い娘が誕生する。

一戸建てを購入する事を考える

娘も小学校に入学し、私は、43歳の時に係長から課長に昇進した。

私の会社で、この年齢での課長への昇進は出世コースだった。

小学生になった娘の一人部屋を確保してあげようと思い、中古でも良いので一軒家を購入する事を妻に相談した。

妻はそれを話すと喜んでくれた。

昇進して、将来の見通しが明るくなったのもあり、迷いはなかった。

今住んでいるのマンションを売り、新居の頭金にしようとマンションを査定に出してみる事にした。

地面師「大沼」との出会い

不動産の売買は素人だったので、マンションの査定は、同僚の知り合いだった、「大沼」という不動産屋に頼んだ。

「大沼」は40代後半のかっぷくの良い男性で、人当たりも良く身なりもキレイで不動産の知識にも長けていた。

同僚の知り合いという事もあり、特に何も考えずに信用した。

しかし、これが私の人生の歯車を狂わせる一番の原因だった。

地面師と言う人間がいるのはご存知だろうか?

簡単に言えば、不動産売買の詐欺師である。

早い話、私は地面師に騙されたのだ。

「大沼」と電話で、こちらの条件や状況を数回話した後に、会社帰りに喫茶店で会う事になった。

一通り自己紹介が終わり、世間話をしたあとに、「大沼」にこう言われた

「ちょうど、このブランドマンションを3,000万で欲しがっている人がいる。この値段で買いたい人はなかなか現れない。すぐに話を持っていきたいので家の権利証を明日持ってきて来て欲しい。補償金としてこの場で、100万円を現金でお渡しする。」

不動産の事に詳しくなかった私は、自分のマンションが想像以上に高く売れる喜びで盲目してしまったのか、家の権利証を次の日に渡してしまった。

「大沼」からしばらく連絡はなかった。だが、現金100万円を預かっていたので、忙しいのかな?くらいにしか考えていなかった

私のマンションの購入者が現る

数日後、私のマンションを買ったという「佐竹」という20代の夫婦が現れた。

佐竹夫妻は、新婚だという事だ。

親から借りた現金3,000万を「大沼」に渡したという。家の権利証は持っているので、このマンションは私達のものだと主張された。

私としては、大沼から100万円した受け取っていないので、マンションを渡すわけにはいかない。

すぐに、会社の同僚に「大沼」について問い詰めた。

「飲み屋であった知り合い程度の仲だから詳しくは知らない」

と言われあっけにとられた。

その後、私と佐竹夫妻はお互いの権利をかけて裁判沙汰になった。

このおかげで、それまで仲の良かった私の家庭ではケンカが絶えなくなった。

裁判への出廷や、イライラが仕事にも影響して、何もかもうまくいかなくなってきた。

悪い事は重なるもので、この時期に会社のメインの取引先がなくなり業績が大きく落ちた。

結果、大規模なリストラが行われることになり、私はその対象になってしまった。

こうしてケンカが絶えない日々に、仕事を失った私を妻が見て、三行半を言い渡されたという訳だ。

追い打ちをかける事に、裁判の結果としては、

「家の権利証を渡した私にも責任がある」

とされ、金1,000万円で家を明け渡す事になった。

離婚した後という事もあり、上告をする気もおきなかった。

これから不動産を売ろうと考えている人に言っておきたいこと

私は、退職金と、マンションを売って得た1,000万を慰謝料の一部として妻に渡し、今はこの古びたアパートに住みながらバイトで食いつなぎ再就職を探しているというわけだ。

年齢的にも、前の会社と同条件の会社で働くのは無理だろう。

この経験から、不動産の売買に関しては、絶対に大手を利用した方が良い。

上司や友人の紹介などは以ての外だ。

後々聞いたが、私も、このような大手不動産業者だけが参加している不動産一括査定を利用すべきだった。

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このサイトは完全無料で、自分の不動産価格がわかる上に、聞けば誰でも知っている不動産業者しか参加していないとの事。

人生はどこに落とし穴があるかわからない。

もしこれから、ご自身の不動産を売ろうと考えている人は、私のようにならない事を祈る。

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